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先駆者、グランシェフの教材

2024年01月14日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

今日は、半世紀前、レストランKEYAKI創業当時にシェフが使っていたフレンチ料理の本を紹介いたします。

本の題名は「joies de la gastonomie」日本語に直訳すると「 楽しき美食」ということになります。
ただ、gastonomieには、単に「美食」ということではなく、「食」に係る文化や歴史なども含む「美食」という深い意味があります。

当時はなかなか手に入らなかったという、左がフランス語原本、右が日本語略本です。
フランスの地方ごとに、その地の名店や代表的料理のレシピや調理法まで紹介しています。
内容もともあれ、写真のトリミングや色の仕上がりなど、当時の印刷や製本の技術的な苦労も垣間見える興味深い日本語版です。

多く貼られた付箋のページを開いてみると、シェフが引いたアンダーラインを発見!どうやらステーキを包むクレープについて調べていたようです。
今となってはフレンチの古典的内容ですが、ある種物語の様に楽しめてしまいます。

2冊セット販売だったのでしょうか?レシピや調理法だけ調べることだけあれば日本語版で良かったはず。
フランス語原本を求めたのはたぶんフランス語を勉強して、いつかは修行の旅に出ることを夢見ていたに違いないです。

・・・・・・もう少し、アンダーラインを探したくなりました。

客席のないレストランKEYAKI
支配人

 

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