笹巻き準備
2023年06月02日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
昨日の天気とは打って変わって今日は朝から雨で
どんよりした気分になります。
青空ではないものの、昨日の鳥海山は
雲一つかかっていなくてとてもきれいでした。
そろそろ笹巻きの季節だなぁと5月の中旬あたりから
ずっと思っていましたが、ずるずると気づけば6月になっていました。
笹巻きは昔、端午の節句にお供え物として食べられていた
山形の郷土料理です。
今も、旧暦の端午の節句にお供えし、各家庭で食べられています。
去年初めて笹巻きの巻き方を教わりましたが、
去年は6月の上旬だったと記憶にあったので
今年もそろそろだと思い、慌てて調べてみると
今年は6月22日が旧暦の端午の節句にあたる日でした。
去年採った笹の葉を冷凍保存していたので
今年はそれを使って笹巻きを作ろうと思っていましたが、
作るまでもう少し時間がありそうなので笹の葉を見に行ってきました。
少し時期が早いと、枯れているような状態の
笹の葉が多いのですが、昨日行った時には
緑色のつやつやした葉っぱばかりでした。
笹の葉は、形が良ければどれでもいいと思っていましたが、
黄緑色の葉は、まだ柔らかい状態で
包みにくいというのをつい最近知りました。
笹の葉に囲まれていた時にはあまり差がわかりませんでしたが、
並べてみると一目瞭然ですね。
去年の笹の葉が使えるのかが心配になってきました。
去年教わった包み方を思い出しながら
近々笹巻づくりに挑戦してみたいと思います。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ オベルジーヌ
キッシュロレーヌ
2023年02月10日
ようこそ客席のないレストランKEYAKIへ
厨房で海老と目が合ってしまいました。
今日はシェフが仕込んでいたお料理を紹介しましょう。
エビとつや姫入りのキッシュロレーヌを枕にしている紅海老たちです。
キッシュロレーヌはフランスのロレーヌ地方の郷土料理で、ベーコン、ホーレン草、チーズが定番材料ですが、当店のシェフに掛かると美味しく感じる組み合わせなら何でも試す。
チャレンジャーシェフです。
山形県産米「つや姫」の程よい甘さがキッシュの美味しさを一段と広げます。
料理の「色」。
とても綺麗で、心が温まりますね。
立春が過ぎても今日は全国的に大変な冷え込みです。まだまだ、冬、ふゆ、FUYU。
どうぞ海老のスープで暖かくお過ごしください。
客席のないレストランKEYAKI
支配人
枝豆の茶巾あんかけ
2022年08月29日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
全国的にも知られている鶴岡市のブランド枝豆、「だだちゃ豆」は旬を迎えています。
私は枝豆を「茹でたてをそのまま食べる」だったのですが、
先日、すりつぶしてあんかけをかけた「枝豆の茶巾あんかけ」を作りました。
酒田まつりの時も、少しだけあんかけ料理のことを紹介しましたが、地元のスーパーでは通年で枝豆の茶巾あんかけも販売されています。
何度か買って食べていたので、思い立って枝豆とかぼちゃがあったので、かぼちゃも茶巾にしました。
枝豆とかぼちゃをすり鉢ですりつぶし、ラップを使って茶巾にしぼり、醬油のあんかけをかけたものです。
いつもはかぼちゃを食べやすい大きさに切ったものと、輪切りにしたゆで卵にあんかけをかけてよく食べています。
枝豆は薄皮を取るのがちょっと大変でしたが、今回はかぼちゃも一緒にすりつぶして楽しめました。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ トレヴィス
郷土料理「山形のだし」
2022年08月10日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
夏野菜を使って“山形のだし”を作ってみました。
茄子、きゅうり、大葉、生姜、みょうが、昆布
もう少し粗くてもよさそうですが…
野菜をみじん切りにします。
味付けは各家庭によって様々かと思いますが、
今回は醤油、みりん、砂糖、酢で味付けをしました。
白ご飯や冷奴にかけて食べると絶品です。
野菜を切り、調味料を加えて混ぜるだけで
簡単に作れるのでぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ オベルジーヌ
茄子ごんげ
2022年07月29日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
夏野菜の茄子と大葉を使って
庄内の郷土料理のひとつ「茄子ごんげ」を作ってみました。
茄子ごんげの”ごんげ”とは、庄内地方の方言で
「いっぱい、たくさん、(量が)ものすごい」という意味があります。
各家庭によって作り方は様々ですが、
たくさん作ってもすぐになくなってしまう美味しさでした。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ オベルジーヌ
むきそば
2022年07月26日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
酒田の郷土料理のひとつに、「むきそば」といわれるものがあります。
そばの実をむいて茹でたものにだし汁をかけて食べるもので、
会席料理などで小鉢で出てきてスプーンで食べます。
江戸時代、北前船によって関西の寺院で食べられていたものが伝わり、料亭で出されていました。
現在は缶詰でも販売されていて、手軽に食べることが出来ます。
缶詰のむきそばを食べました。
むきそばとたれがセットになっているので、たれを冷蔵庫に入れておけば、
食べる時にむきそばをほぐす様に洗うだけ、簡単です。
薬味は、ちょっと違うかなぁと思いながら、採れたての大好きなオクラとシソの葉とミョウガにしました。
ミョウガがよいアクセントになりました。
さらさらっと食べやすく、夏の暑い日、食欲がない時、お酒のお供にも、おいしくいただけます。
薬味を入れたり、具には鶏挽肉、シイタケ、刻みのりなどの他、
自分好みのものなど、楽しみ方はいろいろです。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ トレヴィス
笹巻き
2022年06月05日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
庄内地方では、端午の節句頃になると各家庭で笹巻きが作られていました。
旧暦の6月5日に笹巻きを作っていたご家庭も多かったようです。
オベルジーヌの過去のブログ「笹巻き作り体験」
笹巻は、スーパーや直売所、チラシなどではよく目にしていましたが、
多くのインターネット販売のサイトでも笹巻きが販売されていました。
春から初夏にかけて販売しているところが多く、
注文の受付が終了しているところもありましたが、
「笹巻き」をぜひ味わってみて頂きたいです。
笹巻き作り体験で作った「たけのこ巻き」。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ トレヴィス
酒田まつり
2022年05月19日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
本日から3年振りに酒田まつりが開催されています。
上日枝神社と下日枝神社の例大祭「山王祭(さんのうまつり)」として1609年から続いているお祭りで、
酒田大火復興記念の1979年から「酒田まつり」として開催されています。
酒田市の中心部の大通りから日和山(公園)まで、今年は300店舗の露店が出ています。
酒田の「祭り料理」といえば、「あんかけうどん」、「卵寒天」、「ニラマス」、「マスのあんかけ」などがあります。
江戸時代、北前船によって西日本の文化のあんかけ料理が庄内にも伝えられ、
貴重だった砂糖や葛粉を使ったあんかけ料理はごちそうで、祭りや晴れの日、
お客様をもてなす祝い膳には欠かせない料理でした。
卵寒天は食生活に根付いた寒天と貴重品だった卵を結びつけ、
県の魚でもあるサクラマスは高値で、酒田まつりや冠婚葬祭の行事食として
酒田市民に親しまれてきました。
現在は、祭りやお祝い事で祝い膳を用意して親戚一同が集まることは少なくなってきました。
それでも、地域の祭りや酒田まつりに卵寒天を作るという方、食べたくなった時に作る方もいらっしゃいます。
地元のスーパーでは、通年であんかけうどんや卵寒天を見かけます。
今日は必ずあると思って買いに行って来ました。
写真は、「あんかけうどん(上にはツナ)」と「卵寒天」と「マスのあんかけ」です。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ トレヴィス
ばんけみそ
2022年04月15日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
ばんけ味噌を頂きました。
「ばんけ」とは「ふきのとう」のことです。
庄内地方では「ばんけみそ」と言って、熱々のご飯とともにいただきます。
ばんけのほろ苦さと、甘辛さがおいしい、ふきのとうの味噌炒めです。
春の訪れを知らせてくれる「ばんけ」。
春の香りと自然の恵みに感謝しながら、ばんけ味噌でご飯をいただきました。
先日、オベルジーヌと笹巻き作り体験に行った帰りにばんけを見つけました。
暖かい日が続いていたこともあって、花が開いて今まで見たことのない大きさになっていて、
数年振りに山で春の勢いを感じました。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ トレヴィス
笹巻き作り体験
2022年04月14日
ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ
先日、笹巻作りの体験をしてきました。
「笹巻き」は、端午の節句を祝う庄内の郷土食と言われる他、
昔から保存食や携帯食としても食べられていました。
笹の葉でもち米を巻き、イグサで結んだものを煮て作られており、
庄内地域のふるさとの味として県内外の人に親しまれています。
庄内地方では「たけのこ巻き」、「三角巻き」、「こぶし巻き」の
巻き方があり、地域によって異なる巻き方や食べ方を楽しめます。
今回は、秋田との県境に位置する遊佐町の「たけのこ巻き」に
挑戦してきました。
使用する笹の葉は、6月頃の成長直後の笹の葉が適しているようで、
今回使用した笹の葉は、昨年採取し冷凍保存していたものを使用しています。
笹を巻くイグサの輪を作ります。
このあと、もち米を入れるための笹の葉を円すい状に巻くのですが、
この工程が難しく悪戦苦闘…
形が崩れないようにと力を入れ過ぎると逆に笹の葉がずれてしまい、
コツをつかむまでは何度も最初から巻き直しました。
最後にイグサで作った紐で結んで煮れば完成です。
最近では、家では作らずにスーパーや直売所で購入して食べる家庭も
増えていると言われていますが、庄内地方の伝統料理として親しまれている
「笹巻き」が次の世代へと受け継がれ、この先もずっと続いて欲しいです。
客席のないレストランKEYAKI
スタッフ オベルジーヌ