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ブルーデミカップ

2022年08月17日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

それは、私が入社間もない約40年前、地下にあるレストランKEYAKIでのことです。
当時、レストランのワイングラスやデミカップは一つ一つ丁寧に手洗いをしていました。

先輩から「それ、高級なんだから気を付けろよ」と言われたとたん・・・まるで絵に描いたように綺麗に割ってしまったのです。
一瞬、時間が止まり、カップを失ったソーサーが「どうします、なんとかしてください!」と、私に問いかけてきます。ほんとごめんなさい!

それは、某高級食器メーカーO陶園のブルーのデミカップでした。意外だったのが先輩方が優しかったことを覚えています。


レストランKEYAKIでは、そのお客様や会食の趣旨や雰囲気に合わせて、何種類かあったデミカップの中から選び、食後のコーヒーをお出ししておりました。
私にも「デミカップを選ぶ」という裁量権を与えられており、とても好きな仕事のひとつでした。

この形のデミカップは4色で各6脚ありました。1個でも欠けるといろいろな面で使いにくくなるのです。
急いでブルーのデミカップ1脚だけ注文すると、メーカー(窯元)からは、「ブルーというご指定だけではできません。同じ色に仕上げるためには割れてしまったセットのソーサーをお送りください。特にブルーは難しいのです。」とのことでした。
すぐにソーサーを送りました。


約1年後、「同じブルー」のデミカップは6脚揃いました。
ブルー、とてもいい色に仕上げて下さいました。

KEYAKIのデミカップは私にとって先輩のような、同僚のような、大切なカップです。

特にブルーは。

客席のないレストランKEYAKI
支配人

 

お盆

2022年08月12日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

お盆の時期や風習は地域によって違いがあると思いますが、8月13日に合わせ、ご先祖様をお迎えする準備をしている方も多くいらっしゃると思います。

キュウリやナスで作る精霊馬の代わりに、酒田市のお隣の遊佐町では軒下に車(おもちゃ)を下げています。

酒田市でも見かけるので、写真を撮らせて頂きました。

カッコイイですね、15日に向きを変えるそうです。

ご先祖様の乗り物としてキュウリは馬に、ナスは牛に見立て、足の速い馬で帰って来て、牛の背中にお土産をたくさん積んで
ゆっくり戻ってほしいという願いが込められていると知った時、胸が熱くなりましたが、
もっと早く快適に帰って来てほしいと、ご先祖様を思う気持ちからミニカーをつるすようになったというのもいいですね。

ミニカーを見せて頂いたお宅の方が、お盆に飾るお花の一部を畑に植えていたそうです。
採ってきているということでしたのでお花も撮らせて頂きました。

客席のないレストランKEYAKI
スタッフ トレヴィス

 

 

郷土料理「山形のだし」

2022年08月10日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

夏野菜を使って“山形のだし”を作ってみました。

 

茄子、きゅうり、大葉、生姜、みょうが、昆布

もう少し粗くてもよさそうですが…
野菜をみじん切りにします。

味付けは各家庭によって様々かと思いますが、
今回は醤油、みりん、砂糖、酢で味付けをしました。

白ご飯や冷奴にかけて食べると絶品です。

野菜を切り、調味料を加えて混ぜるだけで
簡単に作れるのでぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

 

 

客席のないレストランKEYAKI
スタッフ オベルジーヌ

「立秋」の庄内

2022年08月07日

ようこそ客席のないレストランKEYAKIへ

今日は二十四節気のひとつ「立秋」です。
夏が極まり秋の気配が立ち始める日とされています。
今日からは、暑中見舞いではなく、残暑見舞いとなりますね。

早朝は激しい雨でした。先日の大雨で最上川上流から中流域で被害にあわれた方々には、心からお見舞い申し上げます。

 

一瞬の晴れ間。稲たちは想像以上に成長していました。さながら高校生活で部活を楽しんでいるようにイキイキしています。
そういえば、今日は甲子園に山形県代表も出場します。頑張ってほしいですね!

立秋、「実りの秋」、よく見ると稲に実が付いてました。前回の「大暑の日7月23日」には気づきませんでした。

午後、いつもの場所からの撮影。鳥海山は雲隠れ。
ケヤキの木の緑もすっかり深くなりました。

 

今日からの暑さは「残暑」というのですね。
そういえば、ここ2、3日夕暮れの風が心地よく感じます。
夏の疲れが出る頃です、皆様、お身体に気を付けてお過ごしください。

客席のないレストランKEYAKI
支配人

テーブルナフキンの折り方教室

2022年08月04日

いらっしゃいませ、客席のないレストランKEYAKIへ

今日のナフキンは「波」です。

夏と言えば、海、そして波です。

簡単そうに見えてなかなか難しいナフキンです。

ヒダの割合と柔らかく仕上げるところなど、

いつもより少し糊のきいた物の方が折りやすいかもしれません。

ビーチテラスでのサンセットディナーにお似合いでは。

客席のないレストランKEYAKI
支配人

8月

2022年08月01日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

今日から8月ですね。
酒田は気温も高く、夏らしい日を感じています。

そんな強い日差しの中、日陰の紫陽花がまだ元気に咲いていました。


日陰の青に癒されます。

良く見ると、「セミの抜け殻」が。
(近づいて確認しました。)
下の写真の左上に、苦手な方はそっと見て下さい。

子供の頃は、落ちているセミの抜け殻を見つけると周りに知らせ、盛り上がっていました。

子供の頃の夏休みを思い出し、こんな日はスイカで水分補給をしたいところですが、
大人になった今は、冷たいものも大好きですが、温かい飲み物も意識して飲んでいます。
今年の夏はガサエビのビスクで塩分補給をしませんか。
エビの濃厚なおいしさを味わえます。

 

客席のないレストランKEYAKI
スタッフ トレヴィス

茄子ごんげ

2022年07月29日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

 

夏野菜の茄子と大葉を使って
庄内の郷土料理のひとつ「茄子ごんげ」を作ってみました。

茄子ごんげの”ごんげ”とは、庄内地方の方言で
「いっぱい、たくさん、(量が)ものすごい」という意味があります。

 

各家庭によって作り方は様々ですが、
たくさん作ってもすぐになくなってしまう美味しさでした。

 

客席のないレストランKEYAKI
スタッフ オベルジーヌ

 

むきそば

2022年07月26日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

酒田の郷土料理のひとつに、「むきそば」といわれるものがあります。
そばの実をむいて茹でたものにだし汁をかけて食べるもので、
会席料理などで小鉢で出てきてスプーンで食べます。

江戸時代、北前船によって関西の寺院で食べられていたものが伝わり、料亭で出されていました。
現在は缶詰でも販売されていて、手軽に食べることが出来ます。

缶詰のむきそばを食べました。

むきそばとたれがセットになっているので、たれを冷蔵庫に入れておけば、
食べる時にむきそばをほぐす様に洗うだけ、簡単です。

薬味は、ちょっと違うかなぁと思いながら、採れたての大好きなオクラとシソの葉とミョウガにしました。

ミョウガがよいアクセントになりました。
さらさらっと食べやすく、夏の暑い日、食欲がない時、お酒のお供にも、おいしくいただけます。

薬味を入れたり、具には鶏挽肉、シイタケ、刻みのりなどの他、
自分好みのものなど、楽しみ方はいろいろです。

客席のないレストランKEYAKI
スタッフ トレヴィス

 

「大暑」の北庄内

2022年07月23日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

今日は二十四節気の「大暑」です。
8月8日の「立秋」まで期間は、一年中で一番気温が高い時期です。
農家の皆さんにとっては田の草取りや害虫駆除など暑い中での作業がつらい時期でもありますね。

天候にも恵まれて順調に成長しているようです、中学校入学といったところでしょうか。
(定点撮影で、苗から収穫までお伝えします。)

今日は、ちなみに土用の丑の日でもあります。
定番の「ウナギ」を召し上がるご家庭が多いと思いますが、
夏バテ防止に「ガサエビのビスク」はいかがでしょうか。


どんより雲隠れの鳥海山、とても遠く感じました。(定点撮影:大暑)


蓮の群生、圧倒されました!

蓮の葉に溜まる朝露。
やさしい風に揺れる葉っぱ、ガラスのおはじきで遊んでいるよう。(詩人:支配人)


静かに「お盆」を待っているようです。

酒田北港。土曜日の朝、家族で釣りですね。


釣果は、鱚、キス、きす。クーラーボックスから出してくれました。ありがとうございました。

北庄内はどんより曇り空の大暑の日、風はなく、風車も一休みでした。

疲れた体に、水分と、ビスクを。
暑中お見舞い申し上げます。
客席のないレストランKEYAKI
支配人

テーブルナフキンの折り方教室

2022年07月21日

いらっしゃいませ、客席のないレストランKEYAKIへ

今日のナフキンはちょっと不思議な「ダブルスクエア」です。
2枚のナフキンを重ねたように見えるところが面白いですね。
お子様にうけたりします。

「重ね重ねお世話になりました。」ということで
謝恩会や送別会などに使用します。

また、以前にお作りした、「蓮」の様に
サラダボールなどの敷布にも使えます。
お試しください。

客席のないレストランKEYAKI
支配人

お迎えする飾り皿

2022年07月18日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

レストランではお客様をお迎えする時、お迎え用の「飾り皿」をセットいたします。

「本日は当店にようこそいらっしゃいました。
おいしい料理で楽しくお過ごし下さい。スタッフ一同心を込めておもてなし致します。」という、ご挨拶と責任の意味を込めてナフキンと共にセットいたします。

今日は、当店の飾り皿をお紹介いたします。
(当ブログの分類:「テーブルナフキンの折り方教室」にも登場しています)

この皿は、昭和40年代後半から閉店まで半世紀の間、地下にあったレストラン欅で実際にお客様をお迎えしていました。

何人のお客様を迎えてくれたことでしょうか。

この皿は、創業間もないころ特別オーダーで窯元に直接発注した品物と聞いています。

残念ながら、当初何枚準備したのか資料が残っていませんが50年の間には欠けたり割れてしまったりして、現存しているのは19枚です。


ブルーローズ柄は当時のグランドメニューブックと同じデザインで、金淵と中央のKEYAKIの「K」のデフォルメは当時のスタッフのこだわりとプライドを感じます。

「レストランKEYAKI」当初からの、素材に対するこだわりと本格フレンチを創造する情熱を大切に引き継ぎ、「客席のないレストランKEYAKI」はおいしいガサエビのビスクを世界にお届けしてまいります。

 

夏・青空・緑・花
皆様にとって素敵な日でありますように。

今日もおいしいビスクをお作りしております。

客席のないレストランKEYAKI
支配人

お中元

2022年07月16日

ようこそ、客席のないレストランKEYAKIへ

 

今まで何度かお中元に関する内容のブログを載せてきましたが、
そもそもお中元の由来とは?と気になり調べてみました。

 

お中元の由来は中国の暦にあり、
中元(7月15日)の日に神様にお供え物をした人は
罪を赦されると信じられていました。

これが日本に渡り、お供え物を人々で分かち合う
”共食”から始まったと考えられる風習が、
次第に食料を贈る贈答習慣として定着していったと考えられます。

現代では、共食というような本来の意味は
ほとんど意識されなくなっていますが、
お中元やお歳暮で食料品が贈られるのはこの名残なのかもしれません。

日本独自の贈り物文化は、形式にとらわれず
相手の気持ちに寄り添ったものへと
少しずつ変化しているようです。

 

 

客席のないレストランKEYAKI
スタッフ オベルジーヌ

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